2007年5〜6月 アトラス山脈南部地区 最新情報集
ここではアトラス山脈の南側の砂漠地帯について、気の付いたことを取り上げています。
私的な町の印象や見所、交通機関、安宿など気が付いた事を書いております。
金額はインフレ率の高い国なので、半年もすれば違って来ますので考慮しておいて下さい。
交通機関の運行本数や時間も変わってきますので、ひとつの目安として下さい。
※ ワルザザードの町に付いて。
ワルザザードという町はアトラス山脈の南側、サハラ砂漠の入口にある町です。
この町が出来たのは比較的新しく、フランス軍が砂漠への前線基地として造った町です。
従って町自体は何も見所がないし、いかにも開拓村というような雰囲気が有ります。
町はスーク(市場)を中心とする地区と、民営バスターミナルのある地区とに2分されていますが、
将来的には新興住宅地と成っている民営バスターミナル付近が栄えて来る様に見えました。
中心地区にはスーク以外に小さいがスーパーマーケット(酒やビールも売っている)があり、
CTM(公営)バスターミナルがあります。買物などは中心地区でないと一通りの物は揃いません。
銀行や安宿は中心地区にも民営バスターミナル地区にもあり、どちらでも支障はありません。
インターネット・カフェは中心地区に4軒、民営バスターミナル地区に3軒ありました。
「スーパー・マルシェ」の対面の2階にあるインターネット・カフェは日本語が使えます。
ここの管理人の青年はなかなかパソコンやインターネットの知識がありました。
東の町外れに在る「タウリルトのカスバ」が、この町の唯一の見所と成っています。
団体観光客も「アイト・ベン・ハッドゥ」とこのカスバをワンセットとして見学しております。
「タウリルトのカスバ」は部分的に修復されており、なかなか見所があるのでお勧めです。
入場料は10DH(約150円)で、開場時間は8:00〜18:00です。
※ ワルザザードからの長距離バスとバスターミナル。
カサブランカ、マラケシュ方面からワルザザードへ行くには長距離バスに成りますが、
マラケシュからの長距離バスはマラケシュのコーナーに書いてあります。
カサブランカからも直行便が出ていますし、主要な町からもバスが出ています。
それと同じ様にワルザザードからも、モロッコの主要都市へ長距離バスが出ています。
ワルザザードのCTM(公営)バスターミナルは中心地区の東側にあります(小さな建物)。
民営バスターミナルは町の西端にあります(大きなターミナルビルと駐車場を持っている)。
ワルザザードから出ているCTMバス。
マラケシュ 8:30 12:00 12:30 料金 70DH
エルシード 12:00 料金 90DH
タンジェ 21:30 料金 300DH
タンジェ行きは、カサブランカ(160DH)、ラバト(195DH)、メクネス(250DH)、
フェズ(265DH)へ止まります(カッコの中は、その町までの乗車料金)。
※ 世界遺産「アイト・ベン・ハッドゥ」。
★ アイト・ベン・ハッドゥへの行き方。
「地球の歩き方」に寄れば「アイト・ベン・ハッドゥ」への行き方は、
ワルザザードからタクシーをチャーターして300DH(約4,500円)としか書いていませんが、
ローカルバスや乗り合いのグランタクシーを利用して、もっと安く行く方法があります。
ワルザザードからマラケシュ方面へ行くローカルバスに乗って、
国道からアイト・ベン・ハッドゥへの分岐点の村である「ワドマレ」という村まで行きます。
ここまでの料金は5DH(約75円)で、所要時間は約25〜30分です。
ワルザザードとワドマレ間のローカルバスは朝から夕方まで1時間に1本程度走っています。
ワドマレからアイト・ベン・ハッドゥまでは、乗り合いタクシーで6人乗った場合
1人5DH(約75円)で、1人で乗っても30DH(約450円)で、所要時間は8〜10分で行きます。
グループで行くか、タイミングさえ合えば、片道10DH(約150円)で行ける事になります。
ところが、ワドマレでアイト・ベン・ハッドゥへ行く人間を集めるのはなかなか大変で、
ワドマレからはタクシーをチャターすることに成ります。
片道だけ貸切で乗って、帰りは別の車を捕まえて乗った方が1番安上がりです。
因みにワドマレからの往復チャーター料金は、向うで1時間待たせて120DH(約1,800円)でした。
又ワルザザードまでそのまま一気に戻ると150DH(約2,250円)とのことです。
★ アイト・ベン・ハッドゥに付いて。
「アイト・ベン・ハッドゥ」はワルザザードの西側約33qの所にある泥レンガで作られた
古い造りのクサル(要塞化された村)です(因みに「カスバ」とは土地の首領の個人住宅=城です)。
ここはカスバ街道にあるカスバやクサルの中では1番保存状態が良く、一見の価値があり、
映画「アラビアのロレンス」「ソドムとゴモラ」「ナイルの宝石」などのロケで使われました。
保存状態がとても良いので、1987年に世界遺産へ指定され、今も修復作業をしています。
クサルの中には今でも数家族が住んでいますが、住人たちは完全に観光ズレをしており、
老いも若きもみんな観光客から金を取る事しか考えていません。看板も何も無い、
私設の民芸品博物館みたいな物を作り、知らないで入って来た者から金を取っていました。
壁や道路に派手で大きな絵を並べて、泥壁の持つ景観を壊していました(これは規制すべきだ)。
※ ワルザザードで泊まった宿と安宿に付いて。
★ ワルザザードの安宿。
町が丘の上の中心部分と、民営バスターミナルを中心とした新興部分に分かれておりますので、
安宿も両方に分かれています。中心地区はムハンマド5世通りと、スーク通りに7〜8軒あり、
民営バスターミナル付近には5軒の安宿が在りました。
CTM(公営)バスで着いた時は、中心地区にある安宿に泊まった方が良いですが、
民営バスで着いた時は、民営バスターミナルの前にある宿が手近でお勧めです
(次の町への移動を考えると、民営バスターミナルの近くに泊まった方が有利といえます)。
安宿の相場はシャワー・トイレ共同のシングルで50DH〜70DH(約750〜1,050円)、
ツインで80DH〜120DH(約1,200〜1,800円)と大きな町に比べてかなり安目になっています。
しかもメディナの中にある安宿と違って、部屋の大きさが比較的広くなっています。
★ 今回泊まった「ホテル・ババ」に付いて。
このホテルは民営バスターミナルの、駐車場出入口の目の前にあり、もっとも近い宿です。
1階が食堂になっており、ホテルは横の狭い階段を上がって行くと2階がフロントです。
客室は2階と3階にあり、2階にはテレビの置いてある広いロビーがあって快適でした。
共同のトイレとシャワーは比較的清潔です。1階の食堂(現地人用)は安くてマズマズの味でした。
自分の泊まった部屋は、表通りに面した大きな窓のある広いツインの部屋でしたが、
料金はシングルとして50DH(約750円)でした(なかなか良心的)。
定番の洗面台が付いており、コンセントも有りました。ベッドの硬さも程々で快適です。
ただ電灯が少し暗いのが難といえば難ですが、これは、安宿では良くあることです。
宿のスタッフは皆とても感じが良くて、親切でフレンドリーでした。
モロッコの安宿としての全体的な評価は5段階中良いという4クラスでしょう。
※ メルズーガ村に付いて。
この村はアトラス山脈の南に在るエルフードという町から更に約30qほど南へ行った、
砂漠の中に在る小さな村です。村といっても日本と同じ様に幾つかの地区に分かれています。
村の中心部よりも、その北側に広がる「シェビ大砂丘」に沿った小さな聚落が、
この砂丘ツアーの拠点に成っており、最近は多くの観光客が集まるように成ってきました。
この「シェビ大砂丘」がこの村の宝物で、この砂丘観光で村は成り立っています。
今でも多くのゲストハウスが在りますが、これから観光客が増えるとホテルが出来、
レストランやカフェなども出来てマスマス発展していくと思われます。
商店やインターネット・カフェもあり、村で生活をするのにそれ程不便ではありません。
村人もまだそれ程スレてなく、行くのなら今が程々で1番良い頃かと思われます。
これからはドンドン観光化して行くので、行くのなら出来るだけ早い方が良いと思われます。
※ メルズーガで泊まった宿と安宿に付いて。
★ メルズーガの安宿。
通称「メルズーガ村」といってもとても広範囲に広がっており、安宿は村の中心部よりも北の、
「シェビ砂丘」の麓に点在しております。最近は「シェビ砂丘」が注目されて来ているので、
今後安宿は増えていくと思われます。まだレストランやカフェが無く、食事は泊まっている
宿で作ってもらう場合が多い様です(それで「オーベルジュ」と名乗る宿が多い)。
従って部屋代そのものは何処の宿も安く、食事代と砂漠ツアーの斡旋で成り立っている様です。
料金はシャワー・トイレ共同のシングルが50DH(約750円)、ツインが80DH(約1,200円)前後です。
2食付きで1人150DH(約2,250円)から200DH(約3,000円)というところが相場のようでした。
★ 今回泊まった「オーベルジュ・ウィルダネス・ロッジ」に付いて。
「オーベルジュ・ウィルダネス・ロッジ」とは。
このゲストハウスは日本人女性の三原典子さんがオーナーの小さなゲストハウスですが、
明るいパティオ(中庭)があり、とても広くてくつろげるロビー(ダイニング兼用)があります。
部屋数はシャワー・トイレ付の部屋が4室とシャワー・トイレ共同の部屋が2部屋です。
満室の場合はロビーに寝れますし、夏場は屋上に泊まることも出きるそうです。
この宿への行き方は難しく、先ずは「リッサニ」へ行くか「エルフード」へ行く必要が有ります。
リッサニの「パノラマ・カフェ」(町のグラン・タクシー乗場から少し離れている)の
BAREK という男の所へ行くと、このゲストハウスへ行く手配をしてくれます。
シーズン中は予約の電話を入れて置くと良いでしょう。彼女の携帯電話の番号は 07-0404369 です。
モロッコ国内から掛ける時はこの番号のままで、外国から掛ける時は頭に 00212 を付けて下さい。
宿泊料金。
素泊り(シャワー・トイレ共同) 50 DH(約750円)
素泊り(シャワー・トイレ付き) 80 DH(約1,200円)
朝夕2食付き(シャワー・トイレ共同) 120 DH(約1,800円)
朝夕2食付き(シャワー・トイレ付) 150 DH(約2,250円)
食事は適時、朝食のみとか、夕食だけと選択できます(しかし村内にはまともなレストランは無い)。
この宿の料理人(世の中ではシェフという)の青年はまだ若いが、なかなか良い腕を持っており、
美味しいモロッコ料理やベルベル料理を食べさせてくれましたので、食事がとても楽しみでした
(今回モロッコで食べた料理の中では1番美味しく、普通のレストランは負けてしまう程だ)。
ラクダによる1泊砂漠ツアー。
この宿で斡旋している「1泊砂漠ツアー」は、村の東側に広がる「シェビ砂丘」へ行き、
砂漠へ沈む夕日と、朝日の昇るのを見に行くツアーです。
砂漠ツアーは2泊とか3泊とか色々とアレンジ出来るようですので相談してみて下さい。
「1泊砂漠ツアー」は、日の出、日の入りの時間に寄りますが、夕方17時前後に宿を出て、
砂漠に張られたノマド(遊牧民)のテントへ泊まり、翌朝の8〜9時頃に宿へ帰ってきます。
テントでの夕食と、宿へ戻ってからの朝食が付いて、ツアー代金は350DH(約5,250円)でした。
この料金は2007年における、この付近の相場の料金です(何処の宿で頼んでも同じ料金)。
※ リッサニとエルフード界隈の交通機関。
★ リッサニとエルフードに付いて。
エルフードという町もリッサニという町も、サハラ砂漠へ向かう時の拠点となる町です。
観光客は、以前はこれらの町に泊まって、ここから砂漠へ入って行きましたが、
現在ではこれらの町に泊まる観光客や旅行者は少なく、道路や村のインフラが良くなってきた
メルズーガ村へ泊まる様になり、今では、これらの町はメルズーガへ行く為の拠点と成っています。
リッサニはアトラス山脈の1番南にある町で、かつてはベルベル人の独立王国が在り、
サハラ砂漠の交易路の中継点として栄えた町ですが、今では街壁が残るだけの静かな町です。
エルフードは20世紀の始めフランス軍の駐屯地として造られた町で、何も無い面白くない町です。
町や道路は整然としており、今では交通の要衝となっています。
★ エルフードからの交通機関。
CTMバスターミナル(小さな事務所)は民営バスターミナルの北約150m程の所に在ります。
民営バスは各地へ1日に数本出ていますが、時間は不安定で、バスターミナルで確認して下さい。
カサブランカ行きが2本、マラケシュ行きが1本、ワルザザード行きが1本、
ラバト行きが2本、メクネス行きが2本、フェズ行きが3本、タンジェ行きが1本です。
因みにフェズ行きは 6:30 11:00 22:30 です(このバスはリッサニが始発です)。
メルズーガ行きのミニバスは1日に1本 10:00 に出ており、料金は30DH(約450円)です。
グランタクシー乗場は民営バス乗場の前に在る広場に成っています。
エルフードからメルズーガへの、相乗りグランタクシーの相場は150DH(約2,250円)です。
満席の5人の場合は1人30DH(約450円)に成りますが、これはなかなか集まらないでしょう。
この町のタクシーの手配師は外国人と見るとぼることしか考えていないので要注意です。
又この広場には外国人を食物にしている連中がたむろしており、
このタクシー乗場から外れた所でタクシーを捕まえた方が良いでしょう。
★ リッサニからの交通機関。
フェズ行き民営バスが 6:00 10:30 22:00 に出ています。CTMバスは 20:00に出ます。
これらの長距離バスはエルフードに寄ってから行き、翌日の明け方にフェズへ着きます。
1日に1本マラケシュ行きの夜行バスが 17:45 に出ています。
リッサニからメルズーガへの、相乗りのグランタクシーは75DH(約1,125円)で、
満席の5人で乗ると1人15DH(約225円)です。所要時間は約30分です。
★ メルズーガ村からの脱出法。
メルズーガ村は入るのも大変ですが、出て行くのも大変です (^_^;
最寄の大きな町であるリッサニとエルフードへ1日に1本ずつミニバスが出ています。
リッサニ行きが 6:30〜8:00 頃に出ています。料金は15DH(約225円)です。
エルフード行きが 15:00 頃に出ています。料金は20DH(約300円)です。
この2本のバスは事前に連絡をしておくと、宿まで来てピックアップしてくれます。
メルズーガ村の個人所有の車を利用する事も出きます。料金は150DH(約2,250円)です。
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