2007年5〜6月 フェズ、メクネス 最新情報集
ここではフェズとメクネス、ヴォルビリスについて、気の付いたことを取り上げています。
私的な町の印象や見所、交通機関、安宿など気が付いた事を書いております。
金額はインフレ率の高い国なので、半年もすれば違って来ますので考慮しておいて下さい。
交通機関の運行本数や時間も変わってきますので、ひとつの目安として下さい。
※ フェズという町に付いて。
フェズはマラケシュと人気を二分する有名な町で、ここのメディナは世界遺産に成っています。
メディナはマラケシュよりも少し小さいですが、或る意味でマラケシュよりも見所が多く有り、
メディナとしても面白味があって、個人的にはマラケシュよりもフェズの方が好きです。
フェズという町は大きく分けて三つのブロックに分かれております。
東側の世界遺産に成っている「フェズ・エル・パリ」と、それに繋がっている、王宮の在る
旧ユダヤ人街の「フェズ・エル・ジェディド」、そしてフェズ駅の南側に在る新市街です。
ここのメディナは一人歩きが出来るように、六つのモデルコースが作られています。
色別の指道標が路地の建物の壁に付けられており、各コースの地図も所々にあります。
指道標の通りに歩けば、余程の方向音痴でもないかぎり迷わずに歩けると思います。
この様な指道標を持っているメディナはこの町だけで、他の町も見習ってもらいたいものです。
六つのコースの中で、「青のコース」がメディナの見所を押さえた代表的なコースです。
時間の無い団体さんなどはこのコースを歩いています(歩くのが苦手な人もここだけで十分)。
「緑のコース」はメディナの路地裏が味わえる静かなコースで、裏路地マニア向けでお勧めです。
「茶色のコース」は最長距離の健脚向きで、メディナの街壁の外側を一周するものです。
六つのコースにはそれぞれにテーマが有って、そのテーマを結ぶコースに成っています。
メディナの北側の、低い丘の上に在る「マリーン朝の墓地」はフェズの展望台と成っており、
とても眺めの良い所で、観光客も結構やってくる知る人ぞ知る穴場です(ここはお勧めの場所)。
フェズの町はやはり旧市街の方が観光にも滞在生活をするのにも適した場所と言えます。
でも、メディナの商店街などでは、客引きなどがうるさく、それはマラケシュと同じです。
※ フェズのバスターミナル。
フェズには新市街にCTMの専用バスターミナルが在り、メディナの街壁の、北側の外には
民営の大きなバスターミナルが在ります(ここはグランタクシー乗場にもなっている)。
この民営バスターミナルの中にもCTMが入っています(専用ブースは左側に在る)。
民営バスターミナルのホールには多くの食堂、カフェ、売店などが入っていますが、
普通のバスターミナルとは違って、バス会社のブースが余り見当たりませんので、
建物の裏の駐車場で車を探す必用があります。ここからは全国主要都市へバスが出ています。
※ フェズで泊まった宿と安宿に付いて。
★ フェズの安宿。
フェズの安宿はやはりメディナに在りますが、フェズ・エル・パリの「ブ・ジュルード門」付近と、
旧ユダヤ人街の「スマリン門」付近の2ヵ所に別れており、新市街にはユースホステルがあります。
町の規模や有名観光地の割には安宿の数が少なく、他の町に比べて全体的に宿代が高めです。
安い所でシャワー・トイレ共同のシングルが70〜80DH(約1,050〜1,200円)で、
ダブルやツインの部屋ですと100DH(約1,500円)以上に成ります。
フェズで格安に泊まれる所は新市街にあるユースホステルの「オーベルジュ・ド・ジュネス」と
旧ユダヤ人街にある「ホテル・アガディール」くらいなものでしょう(どちらもお勧め)。
★ 今回泊まった「ホテル・アガディール」に付いて。
この宿はフェズ・エル・パリの中ではなく、旧ユダヤ人街の「スマリン門」付近にある宿で、
おそらく旧市街の中では一番安い(シャワー・トイレ共同のシングルで 45DH=約675円)と
思われる宿ですが、自分の泊まった部屋の広さはマズマズで、洗面台は付いていませんが、
テーブルと椅子が有り、コンセントも付いていました。窓も表通りに面してありましたし、
電灯の明るさもマズマズでしたが、ベッドが少し柔らかすぎました。
部屋の前が天窓のある広場に成っており、目の前にトイレが2つと水シャワーがひとつ有ります。
屋上が広くて洗濯が出来、物干しロープが張ってありました(ここはなかなか展望が良い)。
宿の主人は英語が喋れる愛想の良い人で、家族経営の宿でした。
宿の周囲は下町情緒のある賑やかな所(夜遅くまで人通りがうるさいが)です。
ここは住んでいてホットするものがあり、温かみのある界隈で、自分好みの所でした。
モロッコの安宿としての全体的な評価は5段階中普通の3クラスでしょう。
※ メクネスという町に付いて。
メクネスはモロッコにおける重要な町のひとつで、この町の旧市街は世界遺産に成っております。
マラケシュやフェズと違ってメディナだけでなく王宮などを含めた旧市街全体が世界遺産です。
特別に「ここだ!」という様な見所はありませんが、全体的な雰囲気が静で落ち着いており、
街壁の中には数ヶ所の見所が有ります。スークも現地人向けに成っており、賑やかです。
町はブーフェクラン渓谷を挟んで鉄道の駅が在る東側が新市街で、西側が旧市街に成っています。
メディナとスークは街壁に囲まれた旧市街の西北の一部分に在り、比較的に小さなものです。
旧市街と新市街は市バスに乗らなくても、渓谷の橋を渡り、15分も歩けば行き来が出来ます。
やはり観光にも滞在生活(沈没候補地のひとつ)にも、新市街よりは旧市街の方が良い様です。
※ メクネスの交通関係。
★ 鉄道。
メクネスの駅は、普通は新市街の真中にある「アミール・アブデルカデル駅」を使用します。
CTM(公営)バスターミナルや民営バスターミナル、メディナからは市バスの7番で行けます。
メディナの安宿街から歩くと駅まで約20〜25分程で着けます(CTMからは約15分)。
メクネス駅はカサブランカ、マラケシュ方面とフェズ、ウジタ方面行きの列車が通ります。
ラバト、カサブランカ、マラケシュ方面行き列車
02:45 03:36(カ)(タ) 05:29 07:29(タ) 09:29 11:29(タ)
13:29(タ) 15:29 17:29(タ) 19:29(カ)
(カ)はカサブランカ止まり、無印はマラケシュ行きの列車です。
(タ)はシディ・カセム駅でタンジェ行きと分割するか乗り換えになる列車。
フェズ、ウジタ方面行き列車
00:28(ウ) 01:28 09:29(ウ) 11:29 13:29 14:51(ウ)
15:29 17:29 19:29 21:28 23:28
(ウ)はウジタ行きで、無印はフェズ止まりの列車です。
★ 長距離バス。
メクネスの、CTM(公営)バスターミナルは新市街の東側の外れにあり、
鉄道の駅やメディナへは市バスの7番を使う必要があります。
民営バスターミナルはメディナの西側の、街壁の外にあります。
メディナに拠点を置いて、メクネスを出入りする人は民営バスを使用する方が便利です。
民営バスターミナルには5つほどの窓口があり、国内の主要な各地へバスが出ています。
窓口にはバスの行き先と時間が掲示されておりますが、
それは余り当てにせず、窓口で直接聞いて確認すると良いでしょう。
このバスターミナルでは制服を着た数名の男がターミナルビルの構内や改札口付近におり、
客の行き先を聞いてそのバスや切符売り場へ誘導していました。
この様な係員がいるバスターミナルは、他の町にはなく、とても解り易いので助かります。
※ メクネスで泊まった宿と安宿に付いて。
★ メクネスの安宿。
メクネスの安宿はやはりメディナに集まっております。メディナのメイン・ストリートに面して
6軒あるのを確認していますが、メディナの奥の方では見かけませんでした。
世界遺産に登録され、旅行者の多い町にしては安宿の数が少ない方だと思います。
従って観光シーズンには部屋を確保するのが難しいと思われます(時間的には12時頃がベスト)。
今回もメイン・ストリートのダル・スメン通りに面した宿は満員で、
町外れ(旧市街入口)にある「ホテル・モロッコ」が空いていて泊まれました。
おそらく近くに在るシャワーの無い「ホテル・パリ」も欧米人は嫌うので空いていると思います。
新市街にも少し高目ですが数軒の安ホテルがありますので、混んでいても何処かに泊まれます。
シャワー・トイレ共同のシングルの平均的料金は60〜70DH(約900〜1,050円)という処で、
ツイン、ダブルは120DH(約1,800円)というのが平均的な料金です。
メクネスの「オーベルジュ・ド・ジュネス(ユースホステル)」は新市街の中心から
約1kmほどの西の所にあり、新市街にも旧市街にも比較的足場が良いので利用価値があります。
★ 今回泊まった「ホテル・モロッコ」に付いて。
このホテルは、メディナの安宿の中では一番レベルが高いのではないかと思われます。
何軒かの安宿を見ましたが、旧市街にある安宿の中では、この宿がお勧めの宿と言えます。
メディナのメイン・ストリートであるダル・スメン通りを新市街の方へ向かって歩き、
坂を下って右へカーブし、しばらく行くと(この通りにはレストランやカフェが並んでいる)、
右手に看板が見えます。建物は表通りから路地へ少し引っ込んだ所に在ります。
フロントは1階で、玄関の左手に広くて綺麗なサロンがあり、多くのソファーがありました。
客室は2階にあり、12室だけがパティオに面しており、明るくて、パティオの樹木が見えます。
角部屋(廊下に面しており外窓が無い)や、奥の方にある部屋は少し暗くて良くありません。
トイレが2つと温水シャワーがありますが、お湯の出る時間は17時頃から翌朝の10時頃までです。
部屋にはテーブルと椅子があり、コンセントも付いています。ベッドは硬くて快適でした。
料金はシャワー・トイレ共同のシングルで70DH(約1,050円)でした。
ツインは120〜140DH(約1,800〜2,100円)で、部屋によって値段が多少違うようです。
※ ムーレイ・イドリスとヴォルビリス。
★ 聖地ムーレイ・イドリスに付いて。
ムーレイ・イドリスはメクネスから北へ約27q離れた山の中腹に在る小さな町です。
ここはモロッコの聖者ムーレイ・イドリスが、モロッコに最初のイスラム王朝を造った聖地です。
かつては非イスラム教徒が入れなかった町で、今でも町の中央には「ホルム」という聖域が在り、
非イスラム教徒は入れません。町自体としては特別に見るべき所はありません。
ムーレイ・イドリスは外国人旅行者が滞在するのには余り適していませんので、
メクネスからの日帰りになりますが、それで十分な町です。町の入口には駐車場と市場があり、
バスもタクシーもここまでしか入れず、町の中は全て徒歩に成ります。
★ ヴォルビリス遺跡に付いて。
世界遺産に指定されている「ヴォルビリス遺跡」は古代ローマの都市遺跡で、
ムーレイ・イドリスの西北約4qほどの、なだらかな丘陵地帯の畑の中に在ります。
モロッコには古代ローマ遺跡が少なく、ここは比較的良く残っている大きな遺跡です。
ここは「カラカラ帝の凱旋門」以外にこれという建造物は残っていませんが、
「ドッグ・ハウス(売春宿)」は建物や部屋の構造がしっかりと残っており興味深いものでした。
屋敷の床のモザイクが比較的良い状態で多く残っていますが、これもここの見物のひとつです。
ヴォルビリス遺跡の入場料は10DH(約150円)で、これはかなり割安な料金と言えます。
開場時間は解りませんでしたが、9時には開いているようでした。
遺跡の入口付近にはカフェとトイレがあり、食事や飲物などが得られます。
遺跡の中は余り日陰が無く、暑い時期はその対策が必要で、行くのも朝早い方が良いでしょう。
★ メクネスからヴォルビリスへの行き方。
メクネスから世界遺産に成っているヴォルビリス遺跡への行き方に付いては、
「地球の歩き方」には「メクネスからタクシーをチャーターして行け」と有りますが、
現在では値上がりして、半日で250DH(約3,750円)前後の値段を言って来ます。
しかし一般的な方法としては、ヴォルビリスへはメクネスからローカル・バスを利用して
ムーレイ・イドリスまで行きます。朝の8時から夕方まで、1時間に1本の割合で出ています。
所要時間は約50分で料金は8DH(約120円)です(ムーレイ・イドリスからメクネスも同じ状態)。
ムーレイ・イドリスのバス停には常にグランタクシーが待っており、ヴォルビリスまでは、
6人の相乗りで1人5DH(約75円)でしたので、貸し切っても30DH(約450円)で行きます。
ヴォルビリス遺跡の入口までの所要時間は約6〜7分です。
村はもう少し先に在りますので、運転手は外国人や観光客と見ると、入口で降ろしてくれます。
この方法でヴォルビリス遺跡へ行きますと、メクネスから往復26DH(約390円)で済みます。
ヴォルビリスからムーレイ・イドリスへ戻る時は、入口にグランタクシーが待っています。
運転手は40DH(約600円)とか50DH(約750円)などと吹っかけて来ますが、
道路で待っていますと、下の集落から乗合のグランタクシーがやってきます。
ムーレイ・イドリスとヴォルビリスの下の集落との間は、かなり頻繁に行き来していました。
幹線道路まで約500mほど歩きますと、もっとタクシーを捕まえられる確率が高くなります。
ムーレイ・イドリスからヴォルビリスまでは約4kmで、ノンビリ歩いても1時間で着きます。
ムーレイ・イドリスの高台からヴォルビリスの遺跡が見えますし、ヴォルビリス遺跡からも
ムーレイ・イドリスの町が見えます。道はとても簡単で道路標識もあり、迷う事は有りません。
暑い時期でなく、歩くのが苦にならない人は片道くらいは歩いてみるのも一興でしょう。
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