2009年8月〜9月 西日本の旅 旅日記 其の四 8月27日〜8月29日  白谷雲水峡



2009年8月27日(木) 晴時々快晴  この旅で初めての休養日。

6時26分に起床すると下へ降りてニュースを見ながらパソコンを始めたが、途中で止めて、7時15分
から朝食の用意を始める。そのうち三人組が降りて来たので、トースト、コーヒー、ヨーグルト等の
朝食を食べさせる。8時40分にドイツ青年の三人組が出かけて行く。昨日から迷っていたが、今夜は
永田でキャンプをしたいというので、荷物は車に積み込んでいた。海辺で星空が見たいのだろう。

“縄文自由人”の運転で4人が屋久島一周に出かけた後、8時45分からノンビリと“トクさん”と
2人で朝食をとる。昨日までは毎日毎日動き回っていたので、今日は休養日にして、一日中家の中で
ゴロゴロして過ごすことにしている(外へ出るとかなり暑いので、歩き回るのはやりたくないのだ)。

 数日洗濯をしていないので、先ずは9時50分  から洗濯を始めることにした(天気が良いので、  1時間半後の11時半頃には完全に乾いていた)。  洗濯物は日の当たる裏庭へ干したが、昨年も  有ったウッド・デッキがそのまま置いてある。  去年はこの上にテントを張っていたが、今年も  暑かったらここにテントを張り、夜寝る時だけ  テントで寝ようと考えていた(今年も部屋より  テントを張って寝た方が涼しかったようだ)。  洗濯が終わり10時20分からパソコンを始める。  2人でやるので無線ランの設置は正解だった。  先ずは溜まったデータの打ち込みを始める。

 しばらくやっていたが、13時55分にパソコンを  一旦終らせ昼食の用意をする。適当に有る物で  14時20分に“トクさん”と2人で昼食をとる。  食事が終り14時45分頃からパソコンを再開し、  区切りの良い処で、15時25分に終らせる。  気分転換に玄関を出ると、この地区に住んで  いる三毛の野良猫がいた。この三毛猫は子供を  生んだばかりで、仔猫は対面の家の、縁の下に  入れているようだ。去年来た時もやはり仔猫が  数匹いて、縁の下から出入りをしていた。  これはカラス等から狙われないようにする為、  本能的に身に付けた自己防衛策である。 15時30分頃から休憩に入った。座椅子をフラットにして横になったら、何時の間にか寝てしまう。 夜中暑くて熟睡できなかった事も有り、かなり真面目に寝ていた。屋久島の暑さは四国とは質が違い 暑さに強い“トクさん”も嫌に成っているようだ。しばらくして目が覚めたが、シャキッとするまで ゴロゴロしていた。17時頃に起きあがり、17時05分からパソコンを始める(今日はパソコン三昧だ)。 寝ていても、汗をかいて体がベタベタするので、中断して17時50分に風呂場へ行き水をかぶった。 こうすると体温が下がって、ある一定時間はスッキリするのだ。これは熱帯地方の東南アジアなどで 良く行われている方法で、現地の人は1日に数回行っている(夏の屋久島は熱帯の東南アジアだ!)。

気分転換のため時々外へ出たが、玄関先には“縄文自由人”に似合わない花が咲いていた。当然この 花たちは先住者が植えた物だろう。「ランタナ」が植えられていたが、この常緑小低木は中南米原産の 観賞用植物で、和名は「シチヘンゲ(七変化)」と呼ばれており、小さな花の色が次々と変わるのだ。 中南米の暖かい地方に咲く花なので、暖かいこの屋久島には適している花である。こんなコジャレタ 花など、彼にとっては「猫に小判」で、まるで分っていないかも知れない (^^; 夕食の仕度をしなければならないのだが、三人組が家に戻って来るのか、永田のキャンプ場へ泊まる のかで違ってくる為、その結果の電話を待っていた。19時10分に“縄文自由人”が戻って来たが、 やはり彼女の希望に押し切られた様で、三人組は、今夜はキャンプ場へ泊まることに成ったと言う。 早速有る物で夕食の仕度に取り掛かり、遅くなったが、20時40分から夕食をとる。食後は3人が それぞれ、黙々とパソコンをしていたが、これはこれで不思議な光景である。パソコンを終えると 2階へ行き、0時32分に消灯する。夜に成っても2階の部屋は30℃を越えるという酷い暑さである。 “トクさん”は扇風機の風が嫌いなので、彼に風が当らない様にして扇風機を回しておく。 2009年8月28日(金) 晴  矢筈岬に立つ一湊灯台へ。 やはり暑くて寝苦しいが、夜明けは若干涼しくなる。6時21分に起床すると下へ降りて6時40分から ニュースを見ながらパソコンを始める。8時30分にパソコンを終らせ、朝食の用意をして8時45分に 朝食をとる。一休みしていると、9時40分にあの三人組が戻って来たので朝食の用意をしてあげる。 3人は砂だらけに成っていたが、夜の海辺はとても綺麗で素晴らしかった、と満足気だった。3人は 食事をしてから港へ行き、「屋久島丸」で鹿児島へ渡るという。そして今日中に高速バスへ乗り、福岡 まで行って福岡に泊まると言う。彼女は博多から自分の住んでいる名古屋へ戻り、ドイツ人の青年は 別の友達と会って、次の観光地へ向かうというから、もうしばらく日本に滞在するようだ。 今日は、自分と“トクさん”は一湊灯台へ行く事にしているので、用意をして10時00分に家を出る。 一湊集落は、昨年は車で素通りしただけで、矢筈岬に灯台が在るという事は聞いていた。それで、 その灯台を見に行くことにしたのだ。暑いので今日は余り無理をせずに、軽く動くことにしている。 歩いてスーパー「ヤクデン」へ行ったが、陽射しが強くて暑い。スーパーでは昼食になるような物を 買い込んだ。外に出ると、本日、鹿児島から福岡へ向かう三人組を港まで送った“縄文自由人”が 我々を迎えに来てくれたので、彼の車に乗り、10時34分にスーパー「ヤクデン」を出て一湊へ向かう。

途中景色の良い所で車を止めて写真を撮ったが、志戸子集落の手前からは「一湊灯台」が見えていた。 志戸子は宮之浦と一湊の中間に在る小さな集落だが、漁港もあり、まともな防波堤を持っていた。 ここから少し行くと一湊の集落に入って、集落の中をひと回りしたが、ここは思っていたよりも少し 大きな集落で、一応旅館や商店などもあった。老人達がゆったりとした時間を過ごしており、静かな 集落である。一湊は漁港としてもこの島では大きな方で、防波堤など港湾施設もしっかりしている。 集落を出て、外れまで行き、右手にある細い山道を行くと、その突き当たりに小さな建物があったが ここは温泉で、近在の人の為に建てられたものだ。ただここへ来るには車を持っていないと、歩いて 往復するのは大変だ。右手の下は海岸で、磯では遊んでいる人が居たが、狭い所でイマイチである。 この温泉から引き返して、一湊漁港に入り、防波堤の手前で港を少し眺めてから環状道路へ戻る。 道路から右へ少し入った「布引の滝」の手前に在る公園の様な広場へ入り、ここで車を止めて降りた。

 ここから細い山道を少し  登ると滝壺へ出られ、滝の  全貌が見られるのだが、  2人ともまるで乗り気では  ないので、1人で登って  滝の全貌を見る事にした。  今年の夏の屋久島は雨が  余り降らないというが、  本当に滝の水が少なくて、  チョロチョロと申訳程度に  水が流れているだけで、  遠くからだと見えない。  水量が有ると、この岩の  全面を薄く水が流れて  一枚の布の様に見えるので  「布引の滝」という名前が  付けられているのだが、  これではただの大岩だ。 車を止めた広場に戻りいよいよ灯台へ向かう事にする。一湊海水浴場の、横の道へ入って行ったが、 良い道が続いていた。途中、防波堤との分岐点を過ぎて少し行くと、歩いている若い女の子が2人 いたので、車に乗せてあげる。彼女達も灯台へ行く所だったが、海水浴場から歩くとは根性が有る。 11時15分に「一湊灯台」入口の駐車場へ着いたが、その時、ここには野生の鹿がいた。しかし、我々が 着くと鹿は森の中へ入って行った。ここから「一湊灯台」までは細い山道になるので、いやでも歩く 事になる。“縄文自由人”はここから帰るので、我々は、帰りは歩いて海水浴場まで降りるとする。

森の中の細い道を行くと、灯台が見えてきて、11時28分に「一湊灯台」の下へ着く。小さな灯台だが、 永田集落の先の、永田岬の突端に在る「屋久島灯台」と共に、屋久島に在る2つの灯台の一つだ。 灯台から矢筈岬の突端へ少し降りると、岬の突端に出るが、ここはとても展望の良い所で、眼下には 綺麗な海や磯が見えていた。写真を撮ると女の子達は、“縄文自由人”の待っている駐車場へ戻って 行ったが、我々はここで少し休んでから降りる事にする。ここで軽く昼食をとり、灯台まで戻ると、 灯台の写真を撮って、11時55分に灯台を後にする。森の中へ入ると木陰なので涼しくて気持ち良い。

12時05分に駐車場へ戻ったが、ここの斜面には大きな建物が在る。どんな性質の建物か分らないが、 個人のものではなく、公共の建物のようだった。しかし、無人で余り使われている形跡がない。 この建物へ上る、階段の下の側溝を見ると、仔猫が2匹いた。こんな辺鄙な所に居るというのは、 捨て猫だろう。野良の仔猫というものは、とても警戒心が強いものだが、この仔猫達はまるで人間を 恐れず、逆に近寄って来るのだ。誰かが空き缶に水を入れて用意してあげていた。近くには数個の キャット・フードの空き缶が転がっていたので、餌をあげて面倒を見ている人がいるようだ。

ここからは車道を歩くのでとても楽だ。しばらく降りると12時15分にコンクリート製の吾妻屋の在る 小さな広場へ出た。ここには小さな鳥居が有り、そこにあった石には「忠魂碑」と書かれていた。 この広場はどうもキャンプ場に成っているようで、この吾妻屋の中を見ると、ここは流しや竈が有り 炊事場に成っていた。この建物の中にテントを張っている人がいたが、これは雨を避けるために良く やる方法である。建物の中は雑然としており、まるでゴミ捨て場のような様相を呈していた (^^; ここから下へ降りる細い山道が在るが、この道を降りて行くと、一湊の港から見える神社がある。 この広場で少し休み、12時25分にこのキャンプ場を出る。少し降りると左側に公衆便所があったが、 ここの洗面台の水道は生きており、水が出ていた(キャンプをする時はここの水が使える)。 12時32分に、右手にある遊歩道の入口へ着いた。この細い遊歩道を行くと、海水浴場へ降りられると 看板の地図に書いてあったので、入って行くが(指道標は無かった)、この道は殆ど人が歩いておらず 少し行くと、道がとても荒れていたので、途中から引き返し、大人しく車道を歩くことにした。

かなり下まで降りると、横の林でガサガサと音がするので、見ると海岸線側に一組、山側に一組と 2組の猿の群れがいた。この矢筈岬は小さなエリアなのに、鹿や猿などが結構住んでいるようだ。 しばらく猿たちを見ていたが、行ってしまったので歩き出し、12時57分に「一湊海水浴場」へ戻る。 今日は天気が良いだけでなく、比較的視界が良くて透明度が有り、硫黄島が薄っすらと見えていた。 種子島も見えていたが、普段天気の悪い屋久島ではなかなか見ることが出来ないのでラッキーだ。

バスの時間まではまだ有るので、海水浴場の休憩所で休むことにする。この海水浴場には、休憩所が ふたつ在った。もう一つには水道やシャワーなどの設備があり、暑いのでここで足や腕を濡らした。 “トクさん”も水で冷していたが、もう少し冷たい水だと良いのだが、生ぬるい水だったのが残念。 この休憩所で漁師らしき男の人達が喋っていたが、これがモロ方言で、沖縄方言にとても似ているが 少し違うのだ。所々に標準語が入っているが、それでも話の内容は理解できなかった。これは初めて 沖縄へ行った時に、ラジオで沖縄方言のディスクジョッキを聞いた時と同じ驚きだった (・_・; ここには3軒の浜茶屋があり、食事も出来るように成っていた。この海水浴場の設備はおそらく島で 一番良いのでは、と思われる。お客も結構おり、泳いでいなかったが、白人のペアーも来ていた。 ここの浜茶屋のメタボ親父はハーモニカが得意で、盛んに吹いていたが、自分で楽しんでいる様だ。 最初は「涙そうそう」、「花」等だったので「やるな!」と思ったが、次は「アリラン」、「夜来香」となり、 とうとう最後には「炭鉱節」、「お富さん」等という歌になり、彼の年齢の正体を現した (^^; 14時18分に海水浴場の前にある「矢筈」バス停からバスに乗って戻るとした。14時34分に「ヤクデン前」 というバス停へ着いたので降りたら、何時も行くスーパー「ヤクデン」からはかなり離れた所だった。 バス代は 440円だったが、屋久島のバス代はとても高く、東京や東京近県の約2倍はする。 スーパーまで歩いたが、酷い暑さで出来るだけ日陰を見つけて歩く。スーパーで明日は白谷雲水峡へ 行く為、パンなど食料品を買いこむ。14時51分にスーパー「ヤクデン」を出て、15時05分に家へ戻る。 一休みすると、15時20分から洗濯を始め、その間を利用して、15時30分に風呂場へ行き水をかぶる。 洗濯が終り、一息いれると、16時50分から昼寝を始める。結構グッスリと眠れ、18時00分に昼寝から おきると部屋の掃除を始める。その後パソコンを始めたが、暑いので、19時20分に又水をかぶった。 簡単に夕食の仕度をし、20時15分から夕食をとる。後片付けをして、21時10分からパソコンを再開 する。切りの良い処で、22時40分にパソコンを終らせる。2階へ行き、23時42分に消灯する。 2009年8月29日(土) 晴一時曇  取りこぼした弥生杉と太鼓岩へ。 7時00分に起床すると軽く朝食をとり、7時42分に家を出る。今日は、屋久島では「縄文杉」と並んで 人気を二分している「白谷雲水峡」へ行くことにしている。この時間だと歩いていてもまだ涼しい。 7時58分に「宮之浦港入口」バス停へ着く。ここには昨日、一湊海水浴場にいた白人のペアーがいた。 港からのバスが来たので乗り込み、8時02分に宮之浦港入口を出る。運転手は若い女性だった。 町中を抜けると右に曲り、山への登り道に入る。途中で数人乗り込んできたが、車内は空いていた。

高度を上げると視界が広がって来て、眼下には宮之浦の街や港が見えて来たが今日は天気が良いので スッキリと見えていた。途中工事をしている所があったが、ここは去年もやっていた所である。 8時28分に白谷雲水峡入口の駐車場へ着く。まだ早い時間だが、多くの車が止まっていた。トイレの 前を通ると、ここには鹿が出て来ており、観光客が写真を撮っていた。こいつはもしかすると人間に 依存しているのかも知れない。その先の、橋の横に在る、小型の水力発電所(屋久島にはこの様な 小型発電所が数ヶ所ある)の前を通り、管理小屋へ行く。ここで入場券を買うのだが、300円だった。

8時34分に白谷雲水峡入口から歩き始める。少し行くと右手に「弥生杉」へ行く分岐点があったので、 ここからこの枝道に入る(本当は、「弥生杉」へは「さつき吊橋」からの下りに寄った方が楽だろう)。 途中に「気根杉」という大きな杉があったが、表面に絡み付いているのは気根である。 8時51分に「弥生杉」へ着いた。ここには先着のグループがいたが、皆が居なくなってから写真を撮り しばらく杉を眺めていた。この杉は弥生時代からここに立っていると思われている古い大きな杉だ。 江戸時代や戦前の伐採時期に、切り倒されずに残っていたのは、谷筋から外れて隠れていたからだ。 現在大きな杉が残っている所は、大体が谷筋から離れた山の中腹で、搬送の不便な所に多い。

ここから先へ進むのだが、遊歩道は「弥生杉」を巻く様に付いている。これが全て木製の階段や木道に 成っているが、この道は杉の根元を踏まないようにしているのだ。この階段は最近作られたようで、 まだ新しかった。“トクさん”も自分も、階段や木道がどのような構造に成っているのか、その事に とても興味を持って見ていた。特に“トクさん”は「海の家」にツリー・ハウスを作ろうと思っている ので、木組の構造に興味があるのだろう。かなりの傾斜地なのに、実に上手く作られている。 9時02分に「弥生杉」を出て、「さつき吊橋」をめざして歩いていると、反対側から添乗員に連れられた パック旅行の団体さんがやって来た。きっと谷筋の遊歩道を歩き、「さつき吊橋」か「二代杉」付近まで 行ってから、この「弥生杉歩道」へ入り、「白谷雲水峡」のさわりの部分だけを楽しんでいるのだろう。 この簡単なコースだと、遊歩道が良いので、普通の服装をしていても、誰にでも歩けるはずだ。

メインストリートの遊歩道へ降りると、すぐに「さつき吊橋」があり、9時28分に橋を通る。ここから 先は遊歩道ではなく登山道になるので、道はガクッと悪くなる。少し行くと鹿が道を塞いでいたが、 白谷雲水峡は、荒川口からのトロッコ道と共に鹿がとても多い(原生林コースへ入ると猿も多い)。 右手に沢の流れを見ながら歩いて行くが、苔むした岩や、小さな滝などが現れだす。左手の大きな 沢を渡った所にある休憩所へ10時02分に着く。ここには幾つかのベンチが有る休憩所に成っていた。 ここで少し休むことにしたが、殆どの人がここで休んでいる。10時13分にこの休憩所を出て、少し 行くと、10時23分に原生林コースの分岐点へ着く。ここから左へ曲ると本格的な登り道に成る。

分岐点から少し行くと「くぐり杉」がある。この手の根元が二股や三股に成っている杉は、倒木の上に 生えた杉で、倒木から養分を吸って大きくなり、やがて倒木が朽ち果ててしまい、このような形に なるのだ。ここから少し行くと10時30分に白谷小屋へ着く。小屋の手前のベンチで少し休むとする。 ここには水が有るので、ペットボトルに水を詰め、少し休んで、10時40分に白谷小屋を出る。

ここからはいよいよ白谷雲水峡の見所に入って行くが、苔むした岩や倒木、切り株などが現れる。 苔むし朽ち果てた切り株はどれを見ても、もう芸術作品の域に達しており、見ていてとても楽しい。 この道を歩いていて感じるのは、やはり水が少ないという事だ。去年に比べて道が乾いているのだ。 屋久島は、今年は異常に雨がすくないのではないかと思われる(他の人もそういう意見が多い)。 去年は毎日のようにスコール的な雨が降っていたが、あれが本来の屋久島の天候で今年は異常だ。

「もののけ姫の森」の休憩所を通り越してひと登りすると11時22分に「辻峠」へ出る。ここは大勢の人が 休んでいるので素通りし、この先の、巨岩の所まで行くことにした。11時28分に「恐竜巨岩」へ着く。 この巨岩は、横から見ると恐竜の頭のように見え、口の裂け目がピッタリ合っているし、岩の上に 生えている樹木が、恐竜の角やトサカに見える。それでこの岩を「恐竜巨岩」と呼ぶことにしている。 岩の下は庇のように成っており、かなり広いので雨宿りをしたり、野宿をするのにも適している。 ここで昼食をとることにした。このすぐ近くには水場があり、冷たくて美味しい水が手に入るので、 ここで水を補給しておく。しばらくすると一組の夫婦がこの岩を見にやって来たが、ここまで峠から 見に来る人はとても少ない(この岩を普通の人は知らないのだ)。せっかくここまで来たのだからと、 「岩が恐竜の頭のように見えますよ」と教えてあげる。二人は言われて初めて気が付き、喜んで写真を 撮っていた。手持ちのパンを食べながら、一休みすると、11時49分にこの巨石を出て「辻峠」へ戻る。 「辻峠」から「太鼓岩」へのコースに入ったが、この道はかなりの急坂で、道の整備も余りしていない。

ひと登りすると尾根の上に出て、右へほんの少し行くと12時09分に「太鼓岩」へ着く。岩の上に出ると 結構狭い所で、岩の上は人で一杯だった。記念写真を撮るのも場所を譲り合わないと駄目なくらい である。ここでは数組の人の写真を撮ってあげた。岩の上からは前方の山並みや、眼下の谷が綺麗に 見えるが、右手を見ると海が少し見えており、ちょうど船の通るのが見られた。上の方は天気が悪く なり、ポツポツと雨が降り出したので、そろそろ戻ることにして、12時27分に「太鼓岩」を出る。 “トクさん”は最初の元気は無くなって来ていたが、良くここまでこれたものだと感心する。駄目 だったら「もののけ姫の森」から戻ろうと思っていたくらいだが、「辻峠」まで来れたので、「太鼓岩」も 大丈夫だろうと読んだ。急坂を降り、12時37分に「辻峠」へ着き、少し休んで、12時40分に峠を出る。

下りは登り以上に膝に来るので慎重に歩く。“トクさん”も自分のペースで歩いていた。13時07分に 「もののけ姫の森」の休憩所へ着いたので、ここで少し休むことにする。この付近は谷全体が苔むして とても幻想的で綺麗な所だ。ここは撮影ポイントに成っており、皆はここで必ず写真を撮っている。 13時21分にこの休憩所を出ると、13時26分に白谷小屋前の広場へ着く。ここで少し立ち止まって、 13時30分にここを出る。この頃に登ってくる人がいたが、かなり急がないと16時半までにバス停へ 戻れないだろう。原生林コースへの分岐点まで来ると、後は道が楽になる。帰りは原生林コースを 歩こうと思ったが、今の“トクさん”には少しきついので、中止してメイン・コースを歩くとする。 13時39分にベンチの有る休憩所へ着いたので、ここで少し休むとした。ここは上りの時にも、下りの 時にもとても良い休憩所で皆ここで休んでいる。今は仮設の丸太のベンチが幾つか作られているが、 ここの平面の面積からすれば、ちゃんとした吾妻屋が作れるだろう。ここと「もののけ姫の森」にある 休憩所も皆がかならず休むので、しっかりした物にしてもらいたい。13時47分にこの休憩所を出る。

やがて左下に「さつき吊橋」が見えてきた。最後の急坂を降りて吊橋を渡り、14時15分に吊橋を渡った 所にあるベンチへ着いたので、少し休憩をする。ここは去年もそうだったが、鹿の出てくる所で、 今日も出てきた。やつはここの常連で、ここを縄張りにしているようだ。人を怖がらずどうも人間に 依存しているような気配が見受けられる。余り早くバス停まで降りても、休憩所でバスの発車時間 まで待たなければ成らないので、ここで少し時間を潰し、14時37分に「さつき吊橋」のベンチを出る。 今頃上って行く人を多く見かけるが、自分の車でないと、16時半の終バスには間に合わないだろう。 少し降りて行くと「飛流おとし」の上部が見えてくる。遊歩道から外れて、この付近の岩の上で休んで いる人を見かけたが、なだらかな大きな岩なのでノンビリとするにはとても良い。核心部が近づくと 「飛流おとし」はとても大きくて迫力のある滑滝である。「飛流橋」へ行って滝壺側から写真を撮る。 この下には通称「憩の大岩」と呼ばれる滑らかな大きな岩が在り、この岩の上がコースになっている。 ここは明るいので、この岩の上でも休んでいる人が多い。ここから少し降りると「弥生杉」コースの 分岐点が在り、少し降りると、14時55分に白谷雲水峡入口にある管理小屋(この前がバス停)へ着く。 これで観光のメインの一つである、白谷雲水峡のハイキングが終わったが、前回は足の悪い女房と 一緒だったので、行くのを止めて取りこぼしていた「弥生杉」と「太鼓岩」へ行けたのが収穫である。 ここにある休憩所でバスを待つことにする。1時間近く有るので、“トクさん”はベンチで横に なって昼寝をしていた。見ているとガイドを付けて歩いている人が結構いるのに驚く。植物や動物等 島の話を聞くのならともかく、遊歩道を歩くだけだったら、山に登った事の無い、どんな素人でも、 このコースにガイドはいらないだろう。今頃から入って行く人が居たが、終バスまで1時間も無い。 終バスが早すぎるので、夏は日没時間の18時半頃にしないと、ユックリと見物が出来ない人が多い。 夏休みは自家用車やレンタカーが多く、駐車場がすぐに一杯になる。本当は一般乗用車の乗り入れを 規制して、シャトル・バスを往復させる方が自然にも優しいと思う。ただし、バスは朝の6時から、 夕方の19時まで、最少1時間に1本は走らせないと、お客を捌ききれないだろう。 やがてバスがやって来たので乗り込み、15時51分に白谷雲水峡入口を出る。太鼓岩など、上部と違い 下は天気が良いので海が良く見えていた。16時22分に「宮之浦港入口」バス停へ着いたので降りる。 途中「ヤクデン」に寄って買い物をし、16時57分に家へ戻ったが、この頃でもまだ陽射しがかなり強く 歩くと、とても暑い。ここと僅か800mの標高差だが、白谷雲水峡の涼しさがまるで嘘のようだ。 一休みして、17時20分から風呂で水をかぶる。18時30分からボチボチと夕食の用意を始め、19時40分 から夕食をとる。20時05分にもう一度水をかぶって、20時20分からパソコンを始める。何時もの様に 写真をパソコンに取り込む。22時50分にパソコンを終らせて、2階へ行き、23時55分に消灯する。 今夜も酷い暑さだが、これは建物の造りに原因が有るようだ。外壁や屋根が、断熱材の入っていない コンクリートなので、昼間の熱を蓄熱しており、夜に成っても冷えないのだ。特に屋根のある2階が 1階に比べてとても暑い。去年のように、昼間雨が降ると、屋根が冷えるのだが、今年はまったく 雨が降らないので暑いのだ。夜に成って徐々に放熱し、朝方に成って若干涼しくなる程度だ。

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