カッパドキア(北部)



  ギョレメ国立公園とカッパドキアは、トルコ中部に在るアナトリア高原の、擬灰岩台地が
  侵食されて出来た特異な地形で、イスタンブール同様トルコ観光の最大の見所と言えます。
  
  これらの地層は数億年前に噴火したエルジェス火山の火山灰と溶岩が積み重なって出来た
  地層が、風雨の浸食により、固い部分だけが残って出来上がった地形です。

  カッパドキア地方は古代から人が住んで居ましたが、ヒッタイト時代から交易の要所として
  町が栄えていきました。4世紀前後にはローマ帝国の迫害を逃れてきたキリスト教徒達が
  住み付き、柔らかい岩峰を掘り抜いて約360程の岩窟教会や修道院を作り上げました。
  特にギョレメ渓谷では自然の景観を損なう事なく造られており、世界でも珍しい地域です。

  侵食されて残った小さな岩峰は、日本人はその形状から「タケノコ岩」とか「キノコ岩」などと
  言っていますが、現地では「ペリバジャ(妖精の煙突)」と言われています。

  世界遺産に指定されているカッパドキアは、かなり広範囲に点在しており、ギョレメを
  中心とした北部と、カイマルク地下都市やウフララ渓谷などの南部に大きく分けられます。
  ここではギョレメを中心とした北部を取り上げます。

  カッパドキアは標高1000〜1200mの高原に在りますので、日中は暑くても朝晩は冷えます。
  冬期はかなり寒く暖房設備は必須です。それで本格的な観光シーズンは初夏の5月から
  秋の10月に掛けてです。7〜8月は暑いしハイ・シーズンなので避けた方が良いでしょう。



 鳩の谷。

 この渓谷は「鳩の谷」と呼ばれており、
 昔はこの谷間の岩窟に人が住んでいて、
 伝書鳩を飼っていたと言います。
 どちらかと言うと食用と糞を肥料にする
 為に飼育していた、といった方が
 正しいのではないかと推測しています。

 多くの家が大量に飼っていたようで、
 伝書鳩として考えるのには不自然です。

 ギョレメからネヴシェヒルへ向かう
 街道は渓谷に沿って走っておりますが、
 所々に展望台の様な所が在ります。 




 ウチヒサル。

 ウチヒサルとは「尖った砦」という意味ですが、
 アチラコチラに在るヒサル(城塞)の中では
 1番目だった存在でランドマークに成ります。

 この城塞が何時作られたのかは解りませんが、
 ヒッタイト時代から使用されていたという
 古い歴史を持っています。

 ここはギョレメの観光ポイントとなっており、
 何時でも多くの観光客が来ています。
 この頂上からはギョレメ村一帯が見渡せて、
 最高の展望台と成っています。





 パシャバー地区のキノコ岩。

 ここはギョレメ村から
 ゼルヴェ屋外博物館へ行く
 1kmほど手前に在ります。

 キノコ状の岩は所々で
 見かけますが、ここには
 集中してたくさん在ります。

 ここにも小さな教会が在り、
 修道僧が住んでいた様です。




 「三姉妹」のキノコ岩。

 このキノコ岩を「三姉妹」と言われてもチョット ・・・・ 。
 どちらかというと「ホンシメジ」と言った方が (^^ゞ

 この岩はパシャバー地区のお土産屋が並ぶ、駐車場の
 広場の近くに在りますので、とても目立っています。
 この様な岩は幾つか在りますが、これだけ3本が
 くっきりと独立した物はなかなか見当たりません。

 この付近の岩峰には人の住んでいた痕跡が有り、
 近くには修道僧の住んでいた小さな教会が在ります。
 岩峰の合間は殆どがブドウ畑になっていましたが、
 やはり土壌が余り良くないのでしょう。







 ギョレメ屋外博物館。

 ここはギョレメのオトガルから
 約1km位の所にあり歩いて行けます。
 博物館と言ってますが、岩窟教会
 そのものを指して言います。

 ギョレメには30以上の大小の教会が
 在ります。特に10〜13世紀頃に
 天井や壁に描かれたフレスコ画が、
 綺麗に残っている教会を保護する為に
 有料にして解放しています。




 ローズ・バレリー。

 ここはゼルヴェから約4kmの
 所に在り、ピンク色の岩の
 峡谷の間に岩窟教会が在ります。
 教会の天井には7〜11世紀の
 フレスコ画が残っています。

 夕方には岩壁が夕陽に染まり、
 ピンク色から紫色へ変化して
 とても素晴らしいものでした。
 ここはカッパドキアでも
 絶景ポイントで、ギョレメの
 高台からも良く見えます。




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