ヒエラポリスとパムッカレ(後編)



  ヒエラポリスとパムッカレを見物して歩くと、日陰というものが殆ど有りませんし、
  この高原の高度は標高400m前後と低いので、余り暑い夏の見物は勧められません。
  最適な観光シーズンは雨季明けの4〜5月か、秋の10月以後が良いと思われます。

  ここの見所を丹念に見ていると丸1日は掛るでしょう。食料や水を忘れずにしましょう。
  軽食や飲物、トイレなどのサービスが受けられるのは、温水プールの在る所だけです。

  ヒエラポリス遺跡へは、石灰棚の道を歩いて登れます。もし歩くのに自信のない人は、
  この地区の中心地である、デニズリ市から定期的に走っているミニバスを利用すると、
  パムッカレ村を経由して、北門のチケット売場まで行けます。


 アゴラ跡。

 ヒエラポリスのアゴラは北ビザンツ門から
 少し離れた丘の斜面の前に在ります。

 このアゴラはこの町の政治の中心地で、
 とても大きな施設です。長方形の大きな
 広場と石柱の並ぶ外廊下を持った建物から
 なりたっていました。

 現在復元の途中ですが、建物への階段など
 オリジナルな部分が幾らか残っていますが
 柱の部材などは、何処かへ流用された様で
 殆ど残っていませんでした。




  北ビザンツ門。

  ヒエラポリスの町は城壁に囲まれた町ですが、
  北ビザンツ門と南ビザンツ門を直線で結ぶ道が、
  この町のメーンストリートに成っていました。

  メーンストリートにはバシリカや市場などがあり、
  この町唯一の繁華街に成っていた様でした。

  この南北の2つの門が正門で、他にも小さな門が
  幾つか在りました。しかしアゴラも北大浴場も
  この城壁の外に作られており、この町は初期の
  建設期から次第に大きく発展していき、
  城壁の外へと町が広がって行ったようです。








 ドミティアン門。

 この3連アーチと円筒を持つ門は、
 北ビザンツ門から石畳で舗装された
 道で結ばれており、門の横や道路に
 面しては大きな建物が在りました。

 この門は西暦84〜85年に
 ドミティアヌス帝をたたえて
 造られたローマ様式の門です。




 ドミティアン門からの道。

 この写真はドミティアン門から
 北ビザンツ門の方向を見たもの
 ですが、当時としてはとても
 立派な石畳の舗装道路である事が
 解ります。この道路の下には
 下水道の設備も有ります。

 道の両側には円柱を持つ大きな
 建物が幾つか並んでおり、
 ここが重要な道路だと解ります。




  北大浴場。

  ヒエラポリスには2ヶ所の大浴場が
  在りますが、どちらも設備が大きく
  立派なものです。当時の浴場は
  市民の社交場なので、このような
  大きく立派なものを作ったのです。

  これはドミティアン門の外に在る
  「北大浴場」ですが、崩壊の危険性が
  有りますので、中へは入れません。
  「南大浴場」はヒエロポリス博物館の
  敷地の内に在ります。




 パムッカレの石灰棚。

 これはヒエラポリス博物館より少し
 南に在る展望台から見た石灰棚です。
 温泉水が止められているので、
 石灰棚のプールは干からびてしまい
 白一色に眩しく光っていました。

 温泉が涸れて来たので、台地上に在る
 温泉ホテルは全て撤去されました。
 温泉水は夏の一時期しか流さない為
 白い石灰は色あせて茶色くなり、
 石灰棚は脆くなり、いずれ駄目に
 なるのは時間の問題でしょう。










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