ビンの秘境探索 秋のチミケップ湖 戻る
津別町にある深い森林帯に囲まれた小さな湖 「チミケップ湖」
ここに行くには4本の道がありますが、いずれも未舗装の狭い道で、大形観光バスが敬遠する 人の少ない所です。
今回は平成18年10月6日と16日の二日間かけて現地探索、その写真を掲載します。
ここの湖は北見市から20km程度離れ、距離的には秘境といった所では無いのですが、道が未舗装で狭く
また、有名な観光地から離れているためツアーの立寄り先に入れにくい・・などの理由で観光客が少ないです。
そして、うっそうと茂る原始林の中にある湖で自然が豊かに残されている所として、お勧めのスポットです。
けれど・・立寄って景色を見るだけでは極めてもったいないので、ぜひ時間に余裕を持って徒歩で探索する事をお勧めします。
10月6日の湖 10月16日の湖

今回歩いた湖畔の西側・探索路はこんな感じです。 コケ生した枯れ木がたくさんありました。

「凍裂」→木が凍って裂ける現象。↓凍裂で幹が弱くなって倒れた「トドマツ」 探索路がふさがれたままだ。

探索路の横は「オシダ」などのシダ類がうっそうと茂る 縦に長く彫られた「クマゲラ」独特の食痕

湖の中に生える藻が見える。 比較的高所に生える「ハクサンシャクナゲ」の群落があった。

シダの黄葉がうつくしい 朽ちた桟橋の跡

「カクミノシメジ?」と「ゴゼンタチバナ」と「トドマツ」の若芽 「スギタケ」 ??ともかく「キノコ」が多い

?? 山肌に 「ゴセンタチバナ」の赤い実が目立っていた
今、何を食べているか つついて見たら「コクア」の皮がたくさん出てきた。左上の黒い糞は
探索路の「ヒグマ」の糞 古くて固まっていたが右側の糞は新しく、「ヒグマ」は前の場所にする習性があるのか?

「ヒグマ」の糞は食べた物がすぐ分かるくらい現物が混じっています。上の「コクア」も判別できるし「ナナカマド」の食べた糞は赤いプチプチで・・・
極めて消化の悪い腸を持っているようです。 そもそも肉食獣であったのだが草食が主になった「ヒグマ」が「エゾシカ」の肉食味を覚えると、
危険獣に変身することを懸念する方がおりました。 「エゾシカ防止柵」を多数設置しているため、熊は容易に鹿を仕留める事が可能になった・・
お見苦しい物でしたので紅葉です。いち早く赤いのは「ヤマモミジ」 6日は浅い紅葉でした。

水面に落ち葉が散って秋が深くなって行く・・・・ 「エゾトリカブト」がまだ咲いていた。

探索路は奥に行くほど細くなり、やがて踏み入れ出来ないほど草が茂っていた。(案内板では通行可になっていたが・・・・・)
汚れた手書きの看板に「熊出没のため・通行ご遠慮ください」と微かに読めた。

ここまで10月6日の写真で、西側の探索路を歩いて終わりです。 今度は16日、東側の探索路と湖の展望台に登ります。
札幌から深夜走行して「チミケップ湖」の早朝。 3本の道路が先日の強風倒木で「通行止」。 やっと分かった道路(古いナビに無い)でたどり着く。

所々で魚のライズが見られる。 「ヒメマス」「アメマス」「サクラマス」「ワカサギ」などが居て、1日1000 円の遊魚料で釣りができる。
支流の川にかなりの幼魚が群れていたので、この湖は魚が濃いようだ。 のんびりボート浮かべて釣りをして見たいが、今回は撮影に専念しよう・・
熊を避ける為、少し日が昇ってから東側・探索路 → 展望台を目指す。 「凍裂」の樹木が非常に多い↓

「凍裂」は気温の下がる深夜に「パーン」と、かん高い音がして樹木が凍って縦に裂ける現象。 ここの地は、かなり温度が低いことがうかがえる。
気温が−25℃より低くなると発生する「凍裂」、こんなに多く見たのは初めてだ。 「トドマツ」が圧倒的に多かった。
裂けたすき間に菌が入ってしまうと倒れるのを待つしかない こちらは「ヒグマ」が上り下りした古いツメ跡

登山道の途中に、紅葉をまとった美しい池があった。

展望台からの風景。先日の低気圧で水がやや濁っている。 入口から徒歩30分程度で簡単に登れるお勧めのルートです。

展望台から更に 古い車道らしき道が有ったので奥へ進んで見ました。 紅葉がきれいでした。

「ミヤママタタビ」がヘビの様にからんでいる。 何度もの凍裂で右に傾き倒れる寸前?の「トドマツ」

右の木と左の木を、どうやってからんで行ったのだろう 繰り返した凍裂の跡が痛々しい↑
森の中を歩く時は五感を研ぎ澄ませ、好奇心を旺盛にして、周りを見渡しながら歩きまょう。
いろんな発見があり、この地球に生きて居ることが楽しくなります。←チト大げさな表現
「ドドマツ」の凍裂の初期↓ 裂け目から菌が入って腐り出し、やっと生きて居る「トドマツ」
こちらは人間に何度も芽を摘まれ、枯れてしまった登山道入口の「タラノキ」 この様に葉が茂り花を咲かせて生きる予定だったが・・・

「タラノキ」はタランボ等と呼ばれ山菜で人気が有りますが、二番目・三番目の芽まで採ってしまうと、必ず枯れます。
芽を摘まれるたびに新しい芽を横から出して・・なんと初秋の9月に5cm程度の新芽を出していた「タラノキ」・・哀れでした。
こちらは倒れたばかりの「トドマツ」枝に、とろろ昆布がたくさん着いていました。 これは「サルオガセ」と言われる地衣類の一種です。

「サルオガセ」は菌類の仲間で藻類との共生体です。空気中の水分を取り、光合成で作った栄養で生きています。 からんだ樹木には負担をかけません。
空気の澄んだ山の中の樹木に生え、大気汚染がある所には生えない環境指標のとろろ昆布、「サルオガセ」です。
ここは「ヒグマ」が荒らした「ヤマブドウ」の棚です。 地面に大きい踏み跡があり、ブドウが からんだ木が折れています。

人間はこの太さの木は手で折れません。 展望台からわずか500m程度奥に入ったところでした。
長くなりましたので、湖の景色を数枚見て終わります。
こちらの風景は車道がついている東側・湖畔からの風景です。


「ドドマツ」の大木にセミの抜け殻が付いていました。

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