タンチョウ @ 写真を高画質で再編集しました。写真の赤○数字タンチョウA末尾に記載した撮影場所です。 
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【タンチョウ】(丹頂) 北海道・道東の湿原を主に留鳥として生息。 〔’06年1月調査1081羽〕 〔 ’07年1月調査1013羽 の生息が確認されています。
日本では絶滅したと思われていましたが大正13年に釧路湿原で10数羽発見、手厚い保護によって1000羽を超えるまでになりました
現在は北海道ユーラシア大陸東部に生息する数千羽のみで、日本では環境省RDB絶滅危惧II類(VU)特別天然記念物に指定されている。



@↑日本産鳥類の中で最大級の「タンチョウ」(留鳥)は翼の先から先まで(翼開長)約2.4m 全長(嘴〜尾先まで)1.4m

↓日本で見られる最大級の「オオワシ」(冬鳥)も(翼開長)2.4mと同程度、全長で約0.9m(雄) いずれも北海道でしか見ることができません。

↑これら大型の鳥を見ていると「鳥類の祖先は2足歩行する恐竜(獣脚類)である」ことが納得できる気がします。 
獣脚類映画「ジェラシックパーク」で2足歩行する恐竜(ティラノサウルス)が出てきましたが、新化石の発見により、これらが鳥類の祖先との見方が有力です。
恐竜の一部は絶滅せず、環境に対応しながら現在の鳥類に進化して生き残った・・・と、思って観察すると、見方が変わっておもしろい。
「タンチョウ」の話に戻ります↓
「夫婦の絆は強く一生連れ添う」とされていますが、最近のバンディング調査で、必ずしも一生とは限らないようです。人間と同じなんですね。
     右の雄が羽を広げて「コーッ」と鳴くと 左の雌が「カッカッ」と続いて鳴きます。  「ツルの一声」の例えの様に力強く遠くまで響きます。
  これは長い喉の気管が胸骨の中まで入って曲がりくねり、管楽器の様な作用をしているからです。

A




給餌場では個体数が多く「つがいの鳴き」を撮るのは困難になりました。 早朝に行って一番先に飛んでくるつがいを狙うと良いようです。

公開されている「給餌場・撮影場所の地図」を各写真に掲載します。 撮影場所:鶴居村 伊藤サンクチュアリ  A




↑普通この写真のような「タンチョウ」を見ると、尾羽は「黒い」と思いがちですが、尾羽は黒くありません。  羽を広げた各写真を見ると尾羽は「白色」です。

求愛のダンスも美しい↓ 撮影場所:阿寒町タンチョウ観察センター  E




「タンチョウ」の〔雌雄は同色〕で単純に姿を見ただけでは区別がつきませんが、鳴き方・動作を見ると違いが分かります。 D




↓これは威嚇動作かも知れません E




生態調査のため足にバンディング(鳥類標識調査)を付けた「タンチョウ」を見かけます。 バンディングは環境省の委託で現在はTPG(タンチョウ保護研究グルー
プ)が実施しています。 2006年まで約270羽に装着。 現在は生後1.5ヶ月のヒナに黄色のアルミ合金27g を右足の関節上部に装着しています。 A


「タンチョウ」の世界共通 学名はGrus japonensis(グルス・ヤポネンシス)、「日本のツル」という意味。
英名は Japanese CraneRed-crowned Crane。 重機のクレーンCraneツルの姿形から名付けられたD




↓和名のタンチョウ(丹頂)は頭部が赤い「」との意味合いです。 この頭頂部は赤い羽根ではありません。 ニワトリの鶏冠と同じように皮膚
小さなイボ状のものが集まっていて、興奮すると更に大きく広がります。   E↓                                        




↓「タンチョウ」が木の枝に止まっているのを見たことがありますか? 足の指は前3本と後ろに1本あり、後ろの指はとても短く枝を握ることができません。
従って木には止まれないのです。 ↓ 長い前3本の指で地面を歩行、沼地を埋まらず歩行するようになっています。  E↓             



  生息数の多かった江戸時代までは、冬の凍結する北海道の湿原を避けて関東付近の南まで渡って越冬していました。
  やがて乱獲乱開発で生活の場が少なくなり、また南に渡っても適した越冬地が少なくなって個体数を異常に減少したようです。
  明治には完全に絶滅したとされていた「タンチョウ」は1924年、湿原の奥の凍らない湧き水で細々と越冬し生き延びていた十数羽を発見。
  今は手厚い保護で1000羽を超えるまで増え、北海道に留まったまま 冬を過ごします。
  おそらく環境が変わった現在、南に渡っても生息できる条件の良い場所は無く冬期間は給餌によって保護するしかないものと思われます。
  もともと渡りをする「タンチョウ」。ユーラシア大陸東部に生息する個体群夏期に中国東北部アムール川付近で繁殖し、冬期間は南の黄河河口付近に
  渡って越冬している。
北海道のタンチョウ群は、凍結して採餌できない湿原から冬場は「決められた給餌場」付近に集まり、夜はこのような↓凍らない浅い川をねぐらにして外敵から
  身を守っている。
・・↓撮影場所:雪裡川(せつりがわ)の音羽橋 @

 


↓早朝、霧氷に朝陽が差し、幻想的光景になります。 ここでは35mmサイズで600mm程度の望遠が必要です。@



↑最近中州のヤナギが大きく成長し、観察困難になったため、一部駆除して見晴らしが良くなっています。
↓冬場の給餌場以外では、この様な水場で水生動物を採餌しています。 春〜秋は繁殖のため湿原の奥地に生活の場を移すため、なかなか撮影はできません。
   「タンチョウ」は長いクチバシと足で水辺の魚・ドジョウ・カエル・カニなどの動物食の他、ヨシの根や芽・秋にはトウキビなどの植物質を食べる 雑食性です。 
   栄巣場所・採餌・外敵から身を守ることなどで湿原の水辺が主な生活圏になっています。

D↓                                                      G

 


空中を舞う「タンチョウ」の姿は優雅でとても美しい E




オートフォーカスのカメラで飛んでいる「タンチョウ」を写すのは比較的簡単ですが、羽ばたいている羽翼が揃わないと見栄えがしません。
E




「タンチョウ」を撮っていて背景が暗い場面に変わると、タンチョウの白い部分が飛んで失敗する事があります。
E↓                                                E

 


↓給餌場に舞い降りる家族 撮影場所:鶴居・鶴見台 地図  給餌場・撮影ポイントはタンチョウA末尾に解説します。B




C↓                                                          E

 



↓飛んでいるタンチョウをカメラで追うと完全に逆光になり、シルエットになることがあります。 B




↓給餌場からねぐらに帰る群れ。 撮影場所:鶴居 地図 菊池牧場(私有地・解放ポイント) C




ここはこのような写真を狙う所で、その日のタンチョウが日没に合わせて飛んでくれるかが「運」となります。 デジタルの場合事前に露出テスト撮影が有効です。
C




「タンチョウ」を見る機会がございましたら、記述の生態など思い浮かべて観察を楽しんでください。 次ページでは観察ポイント等含め更に写真と解説を付け加えます。


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